蟠桃

大量にある頂き物のリンゴをつれあいと眺めながら、やはり日本のリンゴは大きいねえとの話になった。どの品種もおいしいんだけど、如何せん大きすぎる。もう少し小さめのものがあってもいいのにと常々思ってるもんだから出た台詞。

リンゴが大きいのは、花が咲いた時に真ん中の花を残す摘花作業をしているからだそうな。この作業をしないと全部の花に実ができるから、栄養が回り切らずにどのリンゴも小さな実になってしまうんだとか。大変な作業の末にこの大きなリンゴがあるんだ、と感心してしまう。

大きさの話の続きで、オーストラリアやスイスで出された小ぶりのリンゴはまるかじりできるし食べやすくて良かったねえとの話から、北欧で見た平べったい小さな桃の話に及んだ。スーパーに格安で売ってあったもので、ワンパック買って公園で丸かじりしたっけ。パッケージにはスペイン産とあった。

日本でもあんな桃を売ってくれたらいいのに、との話になったものの、そもそもあんな小さくて平べったい桃を見たことがない。

ふと思いついて検索してみたら、日本で売ってる平べったい桃が引っかかった。大きさこそ違うけど、海外で食べた桃と姿形はそっくり同じ。

蟠桃(ばんとう)あるいは座禅桃(ざぜんももも)と言うらしい。

大きくてとっても高価。レビューを読むと、とてもおいしいけれど、お値段がよろしいので気軽に買って食べられるものではないとあった。

更に読み進むと、平べったい桃は高温多湿で雨の多い日本では育ちにくいとのこと。

木が育ちにくいのではなく、桃そのものを結実させるのが難しいのだそうな。

なるほどねえ、だから日本では見たことがないのか、と納得。

ちなみに、これが海外で食べた桃。

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