徒然なるままに日暮し硯に向かいて心に浮かぶよしなしごとを・・・と綴った兼好法師。もし今の世にいたら何と書き始めるんだろ。
等と、ふっと思う。
中学高校の頃に覚えた古文はするすると頭に浮かぶのに、最近読んだものはちっとも頭に入っていない。何でかねえ。
一番よく覚えているのは平家物語の壇ノ浦の戦い。那須与一が矢を射る場面。
やごろすこししとおかりければうみのなかいったんばかりうちいりたりけれどおうぎのあわいなおななたんばかりはあるらんとこそみえたりけれ・・・とリズムに乗って言葉が浮かんでくる。確認したわけではないから記憶違いもあるかもしれないけど。
何でこんなことを書き始めたかと言うと、ここ数日、何故だか古文の書き出しが浮かぶのだ。古文だけでなく、同じころに覚えた短歌や和歌、落語の一節などもふっと浮かんでくる。
特にそういったもの(古文や和歌など)を見聞きしたわけでも無いのにやたらと浮かんできて止めどがない。
人の記憶って不思議だ。
そうそう、またぞろ使いかけリングノート発見。
ステッチ用チャートのクリアファイルに挟み込んであった。書いてあるのは編み物の覚書ばかりで、ステッチに関連したメモは皆無。何でこんなとこに入れたのか?誰でもない自分の仕業なのに不思議。
もうひとつ。
全部一か所に集めたつもりだったステッチキットとチャート。新たに幾つか発掘。
まあ手仕事関連のものを入れた箱の中にあったのだから特に不思議というわけではない。でもねえ、持ってた事をすっかり忘れていたものも幾つかあって、あらあらまあまあ、だった。