裁縫用具入れを整理してて、ふと思い出した。
思い付きで作ったニードルケースを見て、「いいねえこれ、飽きたら頂戴。」と言った人がいたことを。
どうせ時間はたっぷりあるんだから、新規に作って進呈しようと思い立った。
で、早速布漁り。端切れ箱をひっくり返し布合わせをしてたら、あれもこれもと目移りする。どれか一つに決め兼ねていて、他にも「これいいわねえ」と言ってた人がいたことを思い出し、気の向くままに幾つか縫うことにした。
出来上がったのがこれ。
*ニードルケース
上段が閉じた状態、下段が開いた状態。
上下段は、一応同じ配列で並べてある。
真ん中のフェルトに針を刺し、小さなポケットにマグネットや未開封の針を入れる。
材料はすべて在庫品。
ボタンは大半が母の裁縫用具を整理した時に出てきたもの。自分が着ていた洋服についてたんじゃないかなあと思われるものも。何せ、私の持ってるボタンは、二つ穴や四つ穴のシャツボタンが大半で、てっぺんが丸い小さな足つきボタンはほんの少ししかないからねえ。何がどう役立つかわからないもんだ。
ついでにボタン整理をしたら、足袋のこはぜが出てきた。
着物箪笥整理をした時に、足袋を何足か処分した。その時こはぜをお手玉の中に入れるとしゃらしゃら音がして楽しいからとわざわざ取って置いたのに忘れていた。最近お手玉縫ったのにねえ。
布が付いたままになってるものもあったので、すぐ使えるように布を外す。こはぜをよく見ると、様々な模様がついてる。テトロンだという繊維の種類に、低温アイロンなどの注意事項、きれいな紅葉模様など。こはぜにつけてあるのはサイズと製造メーカー名位だと思っていたからびっくり。
*足袋のこはぜ
こはぜを外しながら縫い付け方にもびっくり。
どう見てもミシンで縫い付けてある。足袋の製造元が違っても、こはぜの色や形が違っても、こはぜの穴の位置も大きさも一緒だから、こはぜ縫い付け専用の機械でもあるのかなあ。