遺していったもの

片づけなくっちゃと気になりながら、箱に入れたまま部屋の隅に置いてあった書類。

年明け早々、あの世とやらに旅立った人に関したものが入っている。別の人が持っていたものもこの春手元に届いたから、その量は半端ではない。私以外、誰が処理できるわけでもないし、このまま放っておくわけにもいかないし、と言う訳で重い神輿を上げた。

居なくなった今、今更必要書類があるのだろうかと思いつつ、ファイルの中身を片付けていく。

写真を嫌い、友達や家族も殆どシャットアウトしていたから、この書類を全て処分したら生きていたことがすべて葬り去れて行く気がして、つい処分の手が止まる。そもそもここにあるのは、私が係るようになってからの分だけ。それ以前のものは殆どない。

お金の出入りを記した書類と、数少ない写真と、一年の半分近く入っていた病院関連の記録と、葬儀とその前後の書類と、尊厳死公正証書と、年金手帳と身分証明書、そして預金通帳と判子。取り敢えずこれだけ残して後はすべて処分。

箱一杯あった紙類がファイル三冊になった。

もっと処分しても困らない気はするけど、しばらくはこのまま置いておこう。足りなくなるたびに援助してたのがどれくらいかかったのか、それも集計してみたいし、、、。

それにしても、会員カードの多かったこと。出歩くことはかなり減ってたはずなのに、新しく作ったものが大半。中には通販用やクレジット付きのものもある。如何に簡単にカードが発行されているかを思い知ってしまった。全部切り刻んで処分したけどねえ。