腰の調子が悪くてお医者さん通いをしているという知人が正座をしていた。
あれ、腰は直ったのかなあと聞いてみたら、腰の調子は相変わらずだけど正座は平気なんだそうな。
そこから話が広がって、全く何ともないよという人もいれば、胡坐は平気だけど正座はダメとか、腰は何ともないけど胡坐や正座はダメとか、それぞれ思いがけないことを言っている。中には転んで足を捻ってからどこがというわけではないけど調子が悪くてという人もいた。
自分自身はと言えば、昔々スキーで転んで激しく打った方の膝がかくかくいう時期があって、用心してたら関節が固くなった気がしている。正座も胡坐もできなくはないけど、できればやりたくない。他は別に何ともないんだけど。
そんな話をして帰ったその晩、寝しなにふっと思う。
小さい頃、胡坐とは言ってなかった。果て何と言ってたっけ?
しばらく考えて、胡坐の事は「じまかく」と言ってたことを、やっと思いだした。
小学生の時読んだ本の中に胡坐が出てきて意味が解らなくて調べたんだった。
今でも「じまかく」っていうのかなあ。
かくつながりで思いだした言葉がある。
「ごわかく」
これ、腹を立てたり気分を害したりした時に使うんだけど、この説明だとちょっとニュアンスが違うんだよねえ。
単に腹を立てただけだったら「はらたつ~」だし、気分を害した程度だったら「むかつく~」だし、何と言ったらいいのかなあ。
そういえば自分自身で「ごわかく」とはあまり言わないなあ。
ああでも、「ごわかいた」と言ってったっけ。
他の人から「ごわかくなよ」、「ごわかかんでも」などと言われることが大半。
明言はできないけど、「ごわかく」には誤解や信頼を裏切られた思いも入ってるのかもしれない。
言葉って難しいとしみじみ思う。