巴城ゲ丘別離の歌

今朝の新聞の声欄に懐かしい歌の話が出ていた。

高校の卒業式に行う白線流しの時のみに歌う歌の作者の話。

私自身、誰が作詞作曲したのかも知らず、後に作者不詳と聞いた。

それが、かなり後になって判明し、その方が今年亡くなり、有志で偲ぶ会を行うこととなったと記されてあった。

戦時中、旧制中学生だった作者が、学業半ばで志願して戦地に赴く仲間への惜別と友情、無事を願った歌だとか。

確かに歌詞は卒業に向けたと思えなくもないけど、旋律はもの悲しい。

この歌で初めて知った言葉もあるくらい、かなり古めかしい言葉遣いもある。

へえ、こんな謂れのある歌なんだとびっくり。

何気なく口ずさんでみたら、一番は完全に歌う事が出来た。二番になると、出だしと最後ははっきり思いだしたけど、途中はかなり曖昧。それでもこれだけ思い出せるのかと自分自身にびっくり。

まあねえ、入学したその日から昼休みになると毎日校庭に一年生全員集められて色んな歌(校歌、応援歌、別離の歌、愛唱歌、etc)を練習させられたもんなあ。確か二週間以上やらされた記憶がある。我々が最上級生になった時に、こんなことは止めようとピタッとやらなくなったけどね。応援団の連中はやると息巻いていたけど、大勢には勝てずそのままなしとなった。何年か後の生徒たちが復活させたと聞いたことはあったけど、それも続かなかったらしい。

 

ちなみに、白線流しとは、、、。

かなり前のテレビドラマに出てきたので知ってる人もいるだろうけど、説明。

学帽の白線とセーラー服のリボンをつないで卒業生が持ち、在校生の手のトンネルを潜り抜けて、学校敷地前の合崎橋の上から川に流すもの。かつては流しっぱなしだったけれど、環境問題のこともあり今は下流に網を持った在校生が控えていて回収するらしい。卒業時の風物詩として、テレビでやってるのを見た記憶がある。